僕はスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが好きだ。
彼の考え方、決断力、そしてものごとを動かすチカラがあって、僕がこれまで観てきたジブリの映画があるし、
宮崎駿さんは彼の持っているものを余すことなく表現することができたんだなぁといつも思う。
彼が10年間パーソナリティを務めるラジオ番組がある、その名もジブリ汗まみれ。
東京fmをキーネットに全国放送だから、皆さんの地元局でも聴けるはず。僕は10年間聴いてきた。
いや、正確に言うと知ったのは5年くらい前なんだけれど、そこからポッドキャストを遡って全部聴いてきた。
単純におもしろい。内容は言うまでもない。
僕がいつも舌を巻くのは彼の直感的な表現力。
もう間の取り方、抑揚のつけかた、そして言葉選び。あっという間に聞き手を引き込んで行く。
まーすげーのでおもしろい回は是非聴いてもらいたい。
そんな彼のこないだのラジオ放送を聴いて、うーん納得と思わされる内容があった。
その日のタイトルがこれ。
【仕事改革 〜口だけの人 発想力は豊かだけれど実行力が伴わない。そんな人が会社にはいる〜】
何気なく聴いていたのだけれど、聴いていたら僕の仲間の旅人JOくんのことを思わずにはいられなかった。
端的にまとめるとこう。
「いつからか日本は行動に責任を持つことばかりが評価されるようになった」
「つまり発想は良くても行動が伴わないとダメという烙印を押される」
「そしたらアイデアなんて萎縮していくに決まってる。だってできないことはみんなやりたくなくなるから」
「けど世の中にはアイデアを生み出すのが得意な人たちだっている。そういう役割の人が必要」
というお話。
日本テレビの大プロデューサー。スタジオジブリのスタッフ。博報堂のジブリ担当。
みんなアイデアばっかりで、実際やるのは誰かに助けてもらうこと大前提。けれども
結果それがみんなが期待していた以上のものを生み出していく。というお話だった。
いや〜ほんとそう思う。
プロジェクトや組織って、だからこそ新しいものを生み出したり、個人では到底成し得なかった
ものを作り上げたりできるんやもん。
JOくんは社会人能力は限りなく低いけど、人にビジョンを見せること、アイデアは天才的。
僕だって到底追いつけそうもないところにいつもいる。
だから僕はJOくんを応援したいし、彼と一緒に何かをやっていきたいといつも思ってる。
小学校の教え子を見ていても思うことがある。極端に失敗や間違った発言を恐れる子たちがたくさんいる。
その失敗が彼らの評価として今後に作用していくことへの恐れなのか、それとも否定されることへの恐怖なのか。
けど僕はいつも講演で話す。
iPhoneだって、みんなが使うパソコンだって、世の中のものは全部失敗があるから生まれた。
失敗しても、誰もやったことないことでも、関係なくやり続けてきたからこそ新しいものが生まれたんだよ。
だから失敗を恐れることはひとつもない。だってみんな失敗ばっかりしてきてるんやもん。
是非みなさんにも聴いて欲しい。
僕は世の中に、いやみなさんの周りにいる人たちに、もう少しこういう視点を持って、少しだけでいいから
心の余裕を持ってこういう人たちを見守ってあげてほしいと。
*ラジオ放送はパソコンでもスマホでもこのリンクから聴けます。