Domybest

【自分の持てるものを使うこと】

 

929 120km

 

昨日のおとーさんと、おかーさん。今朝も変わらず素敵やった。

炒り卵とフリホーレス(メキシコの煮豆)とトルティーヤの朝食を食べながら、

家族や動物や僕のことや話す。日本のお金ってどんなの?と言われ5円玉が1枚だけ

あったことを思い出して渡したら、おかーさんが自分のネックレスに通して、

首から下げてそっと撫でていた。ありがとね。

 

今日は特別な日なんだ。僕にとって。

僕はそのために、今日を恥ずかしくない1日にしようと決めた。

どんなことになったとしても、自分はできることをやったと思えるような

1日にしようと。楽しくて、嬉しくて、幸せで、明日もそう思えるような1日に。

 

 

そんな僕の思いと、自然はちがう。

自然は、自然なりに日々の営みがある。

だから季節の変わり目を感じる今日も、雲の動きは早くて、そして土砂降りの雨が降った。

左右をジャングルに挟まれるただ一本道には、雨から逃げる手段はなく。

しばらく濡れながら走ったところで、バス停で雨宿り。

 

穏やかに止むのを待ちながら、こんなことさえネタにしてしまおうと写真を撮る。

靴下はすっかり濡れてしまったけれど、今日は宿だしこのまま行こう。

 

歯をくいしばりながら、走った。

ONE OK ROCKを聴きながら自分の背中を押してもらう。

こんなに響く曲だったっけ?

走りながら、聴きながら思いが込み上げてくる。

 

どうやら僕にはまだまだ知らないことがたくさんある。

今まで知らなかった感情がたくさんある。

 

旅をしながら、仲間とつながりながら。

「最近の写真なんか別人みたい!」

「あんた人間になったんか?姉さん嬉しいわ」

「ほんと変わったね」

いろんな言葉をかけてもらう。自分でも変わったと思うんだ。

 

 

今のこの気持ちは。これから先どうなっていくのか分からない。

僕だけでは決められないことと、今向き合っているから。

けどね。今日という1日を僕はしっかり生きたと思う。誰に見せても恥ずかしくない

1日にできたと思うんだ。

 

こんな日を毎日当たり前のこととして続けられるほど、僕は強くない。

きっとこれからも、たくさん不安になり、心配になり、こわくなって続いてく。

 

けど今日という日を、僕はぜったい後悔しない。

どんなことになったとしても、僕は僕の持てるものを使い切ったから。

 

僕は心からこう言えるよ。

「今日も楽しくて、嬉しくて、幸せな1日だった。」