【日本からの荷物が届いた】
金曜の朝。
「今日受け取られへんかったらまた来週かもな」と開業時間に合わせて郵便局へ。
いつもより人多し。30分ほど並んで、いつものように荷物番号を伝えたら、おばちゃんが
こっちを見て頷いた。
え?え?え?あるん?
あかん、なんかドキドキしてきた。
あんま期待してなかっただけにドキドキする。どんなん出てくるやろー?
ドキドキが最高潮に達したそのときに、おばちゃんは紙切れとともに帰って来た。
お「あなたこの名前?OKUYA ○○」
僕「いやこれオーナーさん宿の」
お「ほなお渡しできんのよ。一緒に来て」
僕「じゃあ出直し?」
お「はい。それとこれね、お金持って来てね」
僕「え?何これ・・・?」
印刷された紙には数字が並んでいる。
なんかの手数料か?数字はえーっと1、1、5、1PESO。
僕「えーっとこれってーもしかして1151ペソ?」
お「そうよ。」
1151ペソって日本円で8000円ほど。宿に1週間おれるほどの大金だ。
えーなんかの間違いじゃー・・・。
すっかり困った僕を見てまわりの英語できる人が通訳に入ってくれた。
にいちゃん「君の荷物には関税がかかっちゃったみたいなんだよ。だから受け取るには、この宛名の本人と、支払いのお金とを持ってこないと受け取れないよ」
僕「ありがとう。・・・どうしょうもないよねー?」
に「そうだね。もうかかっちゃってるからね。」
荷物はすぐそこにあるのに、受け取れず関税は大金・・・。
郵便局へ5秒後。僕は決めた。もうネタにすることにしよう。
宿に帰って、荷物が到着したことをオーナーに告げて一緒に郵便局へ。
同時に届いた荷物には、果たしてちゃんとクレジットカードが入っているかどうか
(ほんまは送ったらいかんので、没収されている可能性もあり)
をfacebookのLIVE中継でやることに決めて、再出発!
結局オーナーさんとまた列に並び、1時間ほどかけて無事に荷物を受け取ることができた。
あーあ嬉し。受け取れたことがまず嬉しい。
もう出ることになるので、昼は仲間と釣りに行き、夜ご飯はカツカレーのリクエスト
に応えるべくおりゃーっと料理をし、夜7時にいったん抜けてfacebook LIVE。
みなさんドキドキしながら見守ってくれて、僕もドキドキして、ほんで
クレジットカードも無事に届いててこの4週間ほどの思いが報われた。
これで旅が続けられる。
嬉しくて仲間に報告したりして、自分のことのように喜んでくれたりして。
もうなんにも悪いことなんてなかったような気分だ。ただただ嬉しい。
【起こることには意味がある。】
ってよく言われるし、自分でも言い聞かせる。
けどね、それってそんなにドラマチックなことがあとから起こるという意味じゃなくて、
ちょっとしんどく感じること、受け止めるのに時間がかかることが起きたときに、そこから
どう自分の視点をきっちり見つめて、平常運転に戻していくかということのような気がする。
平常運転でいることで、また日常の、身の回りの小さくてもキラキラしたもの、損得じゃない透き通ったものを見つけられるようになって、それがいつの間にか自分の心にまた栄養を運んでくれる。それで気づいたらなんとなく悪い後味よりも、なんとなくすーっとするような気持ちの良い余韻が残る。そんなものなんじゃないかと今回のことを振り返った現時点としては思う。
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これとも (日曜日, 24 9月 2017 06:37)
いや、とにかくトラブルからリカバリーして良かったです。