「ひとり」と「ふたり」で違うこと
25歳で初の自転車旅をグアテマラからはじめた、しんや君と今回のキューバの旅で出会い、ハバナまでの3日間を一緒に走った。
年齢は10くらい違う。旅の経験も違う。もちろん性格や好みも違う。
そんな彼と走って感じた「ひとり」と「ふたり」の違いをちょこっと考えようと思う。
箇条書きでいこう。
その1:退屈しない
実は、というか予想付く人もいるかと思うけれども、自転車ひとり旅は退屈な時間がやってくる。例えば、新しい国に入って全てが目新しい新鮮さが薄れてきたとき、風景やルートの変化が乏しいとき。ペダルを回りながら、あー時間よ早く経ってくれ!そして自転車よ進んでくれ!と思うこともあるんだけど、ふたりで走っていると結構お話しながらペダルを回していることも多いので退屈しない。
その2:楽しい
よく「なんでひとりなの」と言われるけれど、ひとりがいいとしか言いようがない。旅行なら何人でも楽しい!けど旅はひとりがいい。これが僕の考え。けどこういう旅の中でのちょこっとしたふたり旅のようなものは楽しい。
「次のごはん何にするー!?」「ちょっとこっちの道にそれてみようぜ!」
美味しいものも、美しい風景も共有できる相手がいるので楽しい。そしてボケたら突っ込んでくれる(ただし、しんやはお腹が空くとテンション下がるので無視されるようになる)
その3:旅の予算が安くあがる
キューバやメキシコ、そしてこれからの中南米もおそらくそうだと思うけれど、これらの国々は宿が「ひと部屋いくら」という感じなので、ひとりでも、ふたりで泊まってもほとんど一緒みたいなことがよくある。だから予算的にもありがたい。
(ただしあるおバカサイクリストが財布を盗られたあとは、しんやの財布に頼りっぱなしだった。10歳年上なのに情けない)
その4:写真をお互い撮り合える(これ重要!)
みなさんに想像してほしい。僕らが「ひとり旅」でどうやって自分が入った写真を撮っているかを。ほとんどの場合は「さんきゃく」という相棒がみんなにいて、そいつにお願いして撮ってもらっているのだけれど、フィクションだ。不自然にならないように、少しでもカメラから離れるために、みんなすごい努力やダッシュをしているに違いない。それなのにふたりならびっくりするくらい自然な写真が撮れる。
その5:ちょっとだけ気をつかう
やっぱりお互いペースや考え方があるのであんまり自分!自分!になってはいけない。
部屋もシェアしているし、同じ空間にいるのでオナラで笑いをとれるが、しれーっとオナラをしてしまうと相手にフラストレーションが溜まるので、なんでも言い合える関係をなるべく早く作り上げるほうがいい。歳はだいぶ違っても、そして相手が歳下でもなるべく遠慮とかせず希望や思ったことを言って欲しいのが僕の本音だ。
まとめよう。3日間だいぶ楽しかった!もちろん少しイラっとすることもあったけど、けど我慢するのではなく、相手に嫌な気持ちにならないように伝える。それをお互いできれば、ふたり旅は自転車でも楽しいものだ。おちゃらけながら写真を撮りあったり、ボケあったり、オナラで会話したり楽しかった!
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