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今回の旅がはじまって、もうすぐ1ヶ月。
すこーしだけ振り返り。

前回の旅を終えてから、日本に5ヶ月ちょっといたけれど
なかなか自分でも抜け出せない無気力症候群のようになっていた。
最後は自分を押し出すように旅に出て、そうして1ヶ月。

結果だけ言うと、走りながら毎日頭がグルグルとしている。
それは日本にいたころを振り返るものであり、今回の旅のこれからのことであり、
そしてこちらに来て、日々出会う人や、起こった出来事についてだったりする。

何か良い方向に心が向かっていると言う単純な感じではなく、
すこーしずつ整理できている感じ。心と行動がちょっとずつしっくり来ている感じ。
これを「旅の空のもと」だから、
で終えてしまったら僕は旅でしかこう生きれないということになる。

ふたつ気づいたことがある。


ひとつは「短期目標」について。
これまで、僕はこう思っていたし、こう言ってきた。
それは目の前のことを、しっかりこなすことで次の目標や展開が自然と切り開かれて行く。
ということだ。
ずっと自分でもこうやってきたつもりの、この考え方がうまく機能しなかった。
なんでだろう〜と考えながらひとつ浮かんだ。それは短期目標として捉えてなかったけれど、
僕にはいつでも短期目標が引っ付いていた。
それは、
「続けたければ、がむしゃらにやり続けるしかない」
「そうでなければ、きっぱり諦める」
という、職業としてやって行くためのハードルがいつでも目の前にあったのだ。
今でも多くの方に無償でモノや場所、仕事のご支援をいただいているからやっていくことが
できているのだけれど、この「やるしかねー」感が自分の中で薄れていっていた気がする。
それは仕事としてうまくいきはじめたことなのかもしれないけれど、そこで次の目標を置く
ことを怠った結果として自分のそういった心の状況が生まれたのではないか。

ふたつ目は「変化」について
今の1年の半分を使って旅をしながら、小学校授業をするというスタイルをはじめて6年目になった。
基本のスタイルは「教室と世界をつなぐ」ということ。
子どもたちに「世界は違うばかりじゃない。同じことだってあるかもしれないよ。」という投げかけを
して、そこから世界に対する視野が広がったり、価値観や自分の人生に対する多様な考え方を持って
もらいたいという思いを持って学校で授業をし、Skypeで世界から教室をつないできた。
このスタイルに大きな変化が生み出せなくなってきたのではないか。そんな気がする。


どちらにも言えること。
それは冒険心であるし、自らを変化させることへ対する積極性のものでもある。
見守ってくださる方々にとって、面白いものや変化が見せられなくなったら、続ける意味や価値は
どんどん薄れていくだろう。けどそれって、まわりに「見られる」自分だけでなく、
「自分自身」についてもおんなじなんかもしれへんなぁというのが、今のところの終着点。


自分自身が変化し続けること、つまり同じところに居続けないこと。
これが自分の精神にも作用し、見てくださっている方から見えている自分にも大きく関わる。
こういうのに今頃気づいていくのも情けないものだ。書くのも情けない。けどまずはここから。

いまの自分を見つめて、日々目の前に起こること、出会うひとを見つめて。
そこからまた見つけていく。