非常勤講師として年間授業を担当する小学校の
5、6年生とテレビ電話授業を実施した。
YOUTUBEの貼り付けができないので、こちらで授業の動画をみてほしい。
もうこの世界とつなぐ授業も6年目に入った。
世界を伝えたい。チャレンジのおもしろさを伝えたい。
という思いでスタートさせたこの授業も、4年目から他の地域での実施もはじまり、
今年度は各地の小学校4校、中学校1校にて授業を担当している。
子どもたちと関係性を築きながら、どうやって彼らに世界を身近に感じ、そして
広い視野、多様な価値観を持って育ってほしいと願い、学校の先生方と連携して
実施している。
さまざまな生き方、考え方、信じるものがありながらも、
お互いを認め合うことで、違いを理解することで人はつながることができる。
助け合い、支え合うことは生きていくうえで重要な意味を持つ。
さまざまな国の人と出会うことで、僕はこれを信じるようになった。
宗教や常識が違っても。貧しくても、豊かでも。そしてどんな時代にでも。
きっと、当てはまる普遍的なものがあると思う。
それは、人類学この世に生まれてから変わらず世界にありつづけるものだと思う。
僕はそんなものを子どもたちに届けたい。
だって、彼らは僕らの知らない世界を生きていくのだ。
僕らのが生きる今より、もっと変化のスピードが早い社会。
僕たちが当たり前として来た仕事やモノゴトが当てはまらなくなる社会。
だからこそ、僕は彼らの手かせ足かせになるものではなく、彼らが自由に羽ばたける
ようになるための、背中をそっと押してあげるようなものを届けたい。
この思いは、この活動をはじめてからずっと変わらず持ち続けているものだ。
授業の話に戻るが、やっぱり知らないもの、見通しのきかないものを不安に感じたり、
こわいと思ったりする感覚は当たり前にある。それは今も昔も変わらないだろう。
冒険したがらない、嫌だと投げ出す、失敗を恐れる、自己肯定感が・・・。
これらは講演で学校を訪れるたびに聞こえてくるイマドキの子の姿だ。
できることなら、彼らに自分たちの未来をキラキラしたものとして抱いてほしい。
叶うかわからない夢でも語ってほしいし、それを受け入れられるまわりであってほしい。
自分がこの世界にいる意味や役割があると信じて欲しい。
そして変わることを恐れないで欲しい。
社会は変わるし、自分も変わる、まわりも変わるし、夢だって変わるだろう。
知らない世界、知らない人、知らない自分。
いろんなものに出会って、関わってそこから選択肢を作り上げていって欲しい。
だからこそ僕は世界と彼らを繋ぎたいと思っている。
とまあこんな風に考えてはいるのだけれど現実は単純じゃない。
昨日の授業だってそう。画面を通したコミュニケーションでリアクションが出てこない。
積極性よりも受け身の姿が前面に出てくる。
楽しそうに・・・見えない。
終わると毎回が大反省会だ。
旅に出るまでしっかり関係性が築けなかったのだろうか。
こちらからのネタが面白くなかったのだろうか。
あの座り方や進行の仕方だったから、なかなかやらされているムードが
抜けなかったのだろうか。
授業だけでなく、普段の彼らとのコミュニケーションのやりとりをもっと
工夫する必要があるかもしれない。
そうやって授業のあとも反省会をしていた。
先生方に授業の振り返り次回以降の授業のやり方の提案などをまとめて送った。
世界とつながる授業って、すんごくきらびやかに見えるのだけれど、
実際のそれは試行錯誤であり、歩みの見えにくいものである。
けれどもやるしかねー。だって僕が一番やりたいことだから。
次にもっとおもしろくできるように。またここからだ。
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